近場への訪問を重ねる地域密着のスタイル
訪問看護ステーション えんむすびの動き方は、宮崎市内と近隣の児湯郡を中心に、近い場所へ数多く訪ねていく地域密着型です。移動に時間を取られにくいため、一軒ごとのご利用者様と向き合う時間を確保しやすくなります。事業所はJR日向住吉駅から車で約2分に位置し、5町1村からなる児湯郡エリアまで看護スタッフが足を運びます。
訪問先で使う車は事業所側で手配しており、宮崎市島之内の拠点を起点に、地域で医療を必要とする方のもとへ日々スタッフが向かいます。運営は株式会社縁卓で、看護師のほか理学療法士も在籍し、看護と機能回復の両面から在宅の暮らしを支えています。近隣を数多く回る体制のぶん、依頼から訪問までの距離が短く済むのも地元に根ざしたやり方ならではです。
理学療法士が組み立てる訪問リハビリの中身
訪問看護と並ぶもう一つの柱が、理学療法士による訪問リハビリです。自宅という慣れた場所で受けられるよう療法士が直接出向き、患者ごとの状態を見ながらメニューを組みます。内容は上・下肢の筋力強化訓練やバランス訓練、ADL動作の確認、歩行訓練など、生活に直結する動きが中心です。
リハビリの時間だけで終わらせないために、自宅で無理なく続けられる自主トレーニングのメニューも作られます。正直なところ、療法士が帰った後の時間まで見据えて設計されている点は、通いのリハビリとの違いがはっきり出るところだと感じました。回復までの道のりを一度きりの訪問で完結させない工夫が、ここに表れています。
朝礼から終礼まで、一日の訪問の流れ
一日は8:30の朝礼で始まり、各スタッフがその日の予定を全員で確かめ合います。午前は3件ほど、午後は3〜4件と、合わせて4〜5件のお宅を回り、間に1時間ほどの休憩を挟みます。事業所へ戻ると全員で清掃をしてから17:10ごろに終礼を行い、17:30の退勤へと向かいます。
医療処置から看取りまでを含む在宅ケアの範囲
訪問看護ステーション えんむすびが自宅で行うのは、血圧や脈拍などのバイタルチェックから服薬管理、点滴、床ずれや口腔のケア、入浴の介助まで、療養に必要な処置全般です。医師の指示やケアプランをもとに手当てを進め、体調の変化があれば内容もそのつど見直します。決まった手順を当てはめるのではなく、その場で優先順位を組み替えながら動くのが在宅の現場らしいところです。
もう一段重い場面として、癌の末期や老衰で余命が限られた方の看取りにも応じます。住み慣れた自宅で家族と過ごす最期の時間を、痛みをできる限り抑えながら支え、身体のケアと家族への支援を並行して行います。
代表取締役の中尾隆子が語る、最期の時間をその人らしく過ごしてもらうという考えのもと、お別れの日まで関わりを絶やしません。一人ひとりの人生に敬意を払う姿勢が、日々の訪問の底に流れています。


