自宅での暮らしを切らさないためのサービス網
在宅で過ごす高齢者やその家族がいちばん気にかけるのは、何かあったとき誰を頼れるのかという一点です。特定非営利活動法人たすけあい泉は、その問いへの答えとして、訪問看護やデイサービス、グループホームでの生活支援、送迎といったサービスを横浜市泉区で動かしています。医療の視点と介護の視点を切り分けずに扱えるので、体調の変化とふだんの暮らしの両方に、同じ流れのなかで手が打てるのです。定期巡回・随時対応型訪問介護看護の仕組みを使えば、朝晩の決まった訪問だけでなく、夜中の急な呼び出しにも応じられます。
訪問看護ステーションが引き受けるのは、医療的な処置や健康観察といった専門ケアです。主治医と連絡を取り合いながら在宅療養を支えるため、病院と自宅のあいだで抜け落ちやすい部分を拾えます。一人暮らしに不安が出てきた段階では、シェアハウスという住まいの選択肢まで用意されています。
状態の波に合わせて組み替えられる支援
利用する人の状態は、いつも一定ではありません。退院直後で医療的なケアが濃い時期もあり、やがて落ち着いて生活支援が中心になる局面へと移ります。看護小規模多機能型の事業所では、そうした波に合わせて通いと泊まり、訪問を組み替えられる仕組みが用意されています。取材していて感じたのは、サービスごとに事業者を乗り換えずに済む構えが、利用者と家族の心理的な荷物をかなり軽くしているという点でした。
一つの法人のなかで段階を踏んでサービスを移せる形は、在宅生活を途中で諦めずに済む下支えです。泉区中田南の拠点を軸に横浜市内の複数事業所が連なっているため、地域のなかで相談先が近いという安心も保たれます。
多職種と多世代で回す現場
特定非営利活動法人たすけあい泉の現場には、看護師や介護福祉士、ケアマネジャー、生活支援員、送迎ドライバー、サービス管理責任者が顔をそろえています。担当する仕事は違っても、利用者の生活をいちばん近い距離で見ている立場という点では重なります。二十代から六十代まで年齢に幅があり、若い世代の機動力とベテランの読みの深さが同じ現場で噛み合っています。未経験で入った人には先輩が付いて手順を伝え、資格を持つ人はその専門を存分に動かせます。
受付は平日の午前十時から夕方五時まで、土日祝は休みという区切りで動かしています。問い合わせ先は045-800-3050の一本で、代表を務めるのは吉川則子です。働き方は正社員とパートの双方から選べ、家庭の事情や復職の希望に合わせて組み立てられます。研修の制度や資格取得の後押しもそろうため、入職後に力を伸ばしていく道も開けているのです。


