心の不調を、暮らしの場で受け止める
心の不調を抱える方が病院ではなく自宅で療養を続けるとき、その生活の場に医療の手を差し入れているのがだいふく訪問看護ステーションです。精神科領域に特化し、名古屋市南区鶴田を拠点として、住み慣れた環境のまま暮らしを立て直せるよう支援を続けています。「生活のすぐそばで支える医療」というコンセプトには、治療の場を病棟から生活圏へ移すという意思が込められました。南区の生活圏に根ざした事業所として、通院が負担になりやすい方の療養も地元で受け止めています。
訪問では主治医の指示に沿って、バイタルの確認から服薬の管理、健康面の相談までを、その日の様子に合わせて手がけます。1日にまわるのは3〜5件ほどで、直行直帰の運用によって移動の無駄を減らし、一軒ごとに時間を割ける流れをつくっています。関係機関との連携や訪問記録の作成も業務に含まれ、医療と生活のあいだを職員がつなぎます。自宅という場に入るからこそ、暮らしのなかで起きている変化を早い段階でつかめました。生活のすぐそばに看護があることで、体調の波が大きくなる前に手を打てる場面も出てきます。
看護師と作業療法士、二つの専門が交わる
だいふく訪問看護ステーションでは看護師と作業療法士が、それぞれの立場で現場に入ります。とりわけ作業療法士は、単なる機能訓練にとどまらず、利用者の暮らしや背景を踏まえて状態を評価し、支援方針の設計から実施までを一貫して担う役回りです。決められた型はなく、これまでの経験と臨床判断をもとにOT主体で支援を組み立てていきます。グループホームを利用する方への支援や、リハビリ体制そのものの構築にも関わっており、現場をつくる側に立てる余地が残されました。
活動量を上げる関わりや、生活のなかで役割を取り戻していく支援など、介入の設計は利用者の状況によって形が変わります。主治医や看護師との情報共有を挟みながら、その人らしい暮らしへ向けて手を打っていく仕事です。型が決まっていないぶん、担当する職員の見立てと判断が支援の質を左右しました。ここに手ごたえを覚える作業療法士は少なくないはずです。作業療法士の募集ではオンコール対応がほぼなく、直行直帰も認められているため、支援の設計そのものへ力を注ぎやすくなります。
チームで支え、地域へ延ばしていく
判断を一人に背負わせず、チーム全体で情報を密に共有しながら患者ごとに最適な支援を組み立てます。これがだいふく訪問看護ステーションの働き方です。先輩職員へ相談しやすい空気があるため、経験の浅い時期でも一人で抱え込まずに動けます。看護師と作業療法士が視点を持ち寄ることで、医療と生活の両側から状態を見立てられました。心の状態は日ごとに揺れるため、複数の目で確かめ合える体制が現場の判断を支えています。
運営は株式会社一歩二歩、代表は日比野靖也が務め、拠点は名古屋市南区鶴田2丁目8−10のグランデール鶴田105号に構えます。営業時間は9:00〜18:00に置かれ、定休は日曜・祝日・年末年始という区切りです。2027年には愛知県豊田市にも事業所を開く計画が動いており、精神科という専門性を保ったまま関われる地域が名古屋の外へと延びていきます。個人的には、リハビリの仕組みづくりから任せる姿勢に、現場を育てようとする本気を感じました。問い合わせは052-618-9785で受けています。


