体調に波がある方や障がいのある方を迎える就労の場
就労継続支援B型は、一般企業で雇用契約を結んで働くことが難しい方が、自分のペースで作業に取り組める福祉サービスです。神戸市西区の就労継続支援B型事業所 うさぎとかめでは、うつ病や知的障害のある方も含め、働いてみたいという気持ちを持つ方を対象に受け入れています。求めているのは高い技能ではなく、意思疎通ができて体を動かせること、そして働く意欲です。体調に波がある方でも、週1日や2日から通える組み立てにしているため、その日の調子と相談しながら関わり方を決められます。急に毎日通うことを求めるのではなく、できる範囲から始めて体を慣らしていけます。
通所と在宅勤務を組み合わせる働き方も選べます。自宅で作業する日をはさめるので、外に出るのがつらい日を無理に押して通う必要がありません。一人ひとりの特性や体調に合わせて作業を選べるようにしているのは、続けることそのものを支援の軸に置いているからです。まず通い始め、少しずつ通所日数を増やしていく道筋を、職員が一緒に描いていきます。就労経験の有無や年齢を問わず、これから働くことに慣れていきたい方の受け皿になっています。
会話がよく交わされる明るい作業環境
事業所の中では、利用者どうしや職員とのやり取りがよく交わされています。缶バッジへ安全ピンを取り付ける作業や、割箸とおしぼりをまとめる袋詰めを進めながら、和やかな空気の中で一日を過ごせる場になっています。作業は固定されておらず、「今日は別のことをしたい」という求めにも職員がその場で応じます。個人的には、黙々と手を動かすだけの場ではなく、声を掛け合いながら進められる空気があるところに好感を持ちました。
本や漫画の仕分け、ホコリ拭きといった清掃寄りの作業もそろえています。手先を使う内職と、体を動かす作業を行き来しながら、その日の気分で選べる点が通い続けやすさにつながっています。作業ごとに求められる集中の仕方が違うため、飽きずに一日を組み立てられます。作業の様子はギャラリーで写真として公開しており、初めて見学に来る方が事前に雰囲気をつかめるようにしています。明るく清潔感のある空間づくりを心がけているため、落ち着いて作業に向かえます。
合同会社ソラーナが運営する続けやすさ本位の支援
就労継続支援B型事業所 うさぎとかめを運営しているのは合同会社ソラーナで、代表は門瑞希が務めています。送迎は神戸市西区、垂水区、明石市大久保を中心に無料で行い、これらの外の地域についても相談を受けています。食事加算を取得できる方には、栄養管理士が監修した昼食を無料で出しており、アレルギーにも配慮しています。通うための足と昼の食事という、続けるうえで負担になりやすい部分を無料でまかなえる形にしているのは、経済面の不安を減らし、通所を長く保てるようにするためです。送迎エリアの外に住んでいても相談で対応できる余地を残している点も、通いたい方の入り口を狭めない工夫です。
職員は利用者の小さな変化や表情に目を向けながら、日々の関わりを積み重ねています。見学や作業を試す機会も設けているため、雰囲気を確かめてから通所を判断できます。営業時間は9時から17時まで、週によっては16時半までとなり、日曜と祝日は休みです。事業所は西区大津和のルナパルク102にあり、バス停の池上中央公園からは徒歩約5分の距離です。見学を希望する方は、事前に電話かメールで連絡を入れてから足を運ぶ流れになっています。


